3DCAD/CAMシステムのプログラミング技術と
シミュレーションシステムの検証力を高め
自動化という最大のミッションに挑む。

生産技術

生産技術課 プログラムグループ
2012年入社

大型プレス機の部品を加工する
工作機械のプログラミング。

生産技術課 プログラムグループはプレス機および周辺機器の生産をする工作機械のプログラム作成をおこなう部署です。私は個別機(受注生産する大型プレス機)の金属部品を加工する工作機械(大型五面加工機)のプログラミングを担当しています。
仕事は、3Dで作成された設計図面の確認と考察からスタート。現状の生産環境でその部品の加工が可能かどうかを判断します。不可能であれば設計部門に加工形状の見直しを依頼し、可能であれば図面データをPCの3DCAD/CAMシステムに落とし込み、工作機械の加工プログラムを作成します。次にそのデータを3Dシミュレーションシステムでモデリングして、工作機械の動作を細部まで検証・シミュレーションします。そこで問題がなければ工作機械を操作するオペレータにデータを渡し、オペレータがスタートボタンを押せば部品の加工が始まる、という流れになります。
アイダエンジニアリングの設計部門が3D環境への移行を始めたのが1年ほど前。プログラムグループの仕事もそれに対応して変わりつつあるところでまだまだ試行錯誤の連続ですが、初めて3Dシミュレーションシステムで動作を確認したときは感動しました。加工職としてキャリアを重ねていた私が、得意としていたプログラミングの技術を見込まれて生産技術課に来たのが5年前。当時はこれほどのやりがいのある仕事を任せてもらえるなんて、想像もしていませんでした。

人としっかり向き合いながら
ものづくりができる職場。

私自身のことで言えば、3D環境への移行で最も大きく変わったのは仕事が増えたことです。プログラミングデータをオペレータに渡せばゴールだった2D環境とは違い、今は3Dシミュレーターで動作を確認するため、オペレータの業務を一通り、PC環境でおこなう必要があるのです。慣れるまでは大変でしたが、今はオペレータの負担の軽減と、生産性の向上に貢献できてよかったと思います。
達成感を覚えるのは、自分が書いたプログラムで制御されている工作機が、シミュレーションどおりに動いて鉄を削り、切断し、穴を開けているのを見たときですね。プログラムグループのオフィスは工場内にあるので、手間と時間をかけずに加工された部品を確認できます。個別機の部品は同じ形状のものがほとんどありませんので、手に取って確認するたびにものづくりを仕事にして良かったと思います。
入社から10年以上が経過した今でも変わらないのは、部門間の壁がなく、いいものをつくるために1つになれること。わからないことがあれば他部門の上司・先輩にも遠慮なく相談できますし、生産技術部門から設計部門に対して設計の修正を提案することも珍しくありません。機械だけではなく、人ともしっかり向き合いながらものづくりをしたい人に合っている職場ですよ。

システムの運用ルールを定め
自動化という最大のミッションを進める。

当面の課題は、3DCAD/CAMシステム、3Dシミュレーションシステムの運用ルールを定めること。たとえば、シミュレーションで想定する工具と実際の工作機械に搭載する工具は必ず一致させなければならない、などですね。その都度確認しているようではシミュレーターを導入した意味がないですし、より多くの工作機械に適用して生産性を高めるためにも、ルール作りは早急に進めていかなければなりません。
目標は、システム全体の自動化です。まだ立ち上がってから日が浅いので、まずは3DCAD/CAMシステムのプログラミングから進めていき、工具の選定及び加工工程の検討まで自動化出来るようにしたいです。長い道のりになりますが、実際に使ってみて実感したのは、一人のエンジニアが四苦八苦しているうちはシステムを使いこなせているとは言えないということ。日本はこれから労働人口の減少が進み、生産技術の現場を担うことのできる人材も減っていくと思いますので、自分史上最大のミッションと捉え、危機感を持って進めていきます。

ONE DAY SCHEDULE
1日のスケジュール
  • 8:30
    始業

    通勤時間は車で1時間。設計・製造部門からの問い合わせメールに返信。

  • 9:00
    デスクワーク

    3DCAD/CAMを使って工作機械の加工プログラミングをおこなう。

  • 11:00
    打ち合わせ

    異なる工作機械を担当している技術者と進捗状況を確認。最新情報を共有する。

  • 11:30
    昼食

    社員食堂を利用することが多い。

  • 13:30
    デスクワーク

    最新のプログラミングデータをシミュレーターシステムでチェック。

  • 16:00
    現場確認

    工作機械のオペレータにプログラミングデータを提出して動作を確認。

  • 17:30
    終業

    車内で好きな音楽を聴きながら自宅へ。飲食店に寄ることも。

オフの過ごし方

趣味はSF小説を読むこと、プラモデル製作、釣りなど。一番長く続いているのは釣りですね。小学生の頃から平塚海岸や江ノ島で海釣りを楽しんできました。最近は下九沢工場の上流にある管理渓流釣り場でイワナやニジマスを狙っています。釣った魚はすべて持ち帰り、包丁でさばいています。凝った料理はできませんが、味には自信があります。

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