設計技術だけではなく
エラーのリスクを低減する技術や
迅速に復旧するための技術も磨いていく。

設計エンジニア(制御)

生産統括本部 FA生産BL FA設計部 システム1課
2018年入社

大型部品の自動生産ラインの
最適化やスピードアップを実現。

入社以来、大型サーボタンデムラインのプレス間搬送装置とライン同調システムの設計をおこなっています。大型サーボタンデムラインは、当社が開発したサーボプレス用モータを搭載した複数の大型プレス機と搬送装置、材料供給装置、製品搬送装置で構成されるシステムで、国内外の自動車メーカーの生産ラインに導入されています。主な用途はドアパネルやフロントパネルなど。大型部品の自動生産ラインの最適化やスピードアップを実現するためのシステムと言えますね。
具体的な業務は、搬送装置の電気回路図面の作成、装置を制御するPLC(Programmable Logic Controller/プログラマブル・ロジック・コントローラ)のラダープログラムの作成、お客さまの工場に設置されたサーボタンデムラインの運転調整など。設計期間は、小規模なシステムで1~2年。大規模なものになると5年以上かかることもあります。
回路設計に不可欠なCADの操作技術は入社後のローテーション研修と実務を通じて習得できますので、入社時のスキルは不問です。私は学生時代、電気電子システム工学を専攻していましたが、CADには一度も触れたことがありませんでした。

安全性や信頼性の国際規格を遵守し
お客さまのハイレベルな要求に応える。

サーボタンデムライン向け搬送装置の制御設計の特徴は、「オーダーメイド」であることです。高度な技術と柔軟な対応力が必要とされる仕事ですが、私は国や地域によって異なる安全性や信頼性の規格を遵守しながら、世界的に有名な自動車メーカーの回路やプログラム、仕様に関するハイレベルな要求にお応えすることにやりがいを感じています。
スケールの大きさも魅力です。入社2年目の春、運転調整をするために初めて中国のお客さまの生産工場へうかがったときのことは今でも忘れません。自身が設計を担当した搬送装置が、全長100mという圧倒的なスケールの生産ラインに組み込まれているのを見た瞬間、この会社の技術者で本当に良かったと思いました。
「もしも、これだけの大規模なラインが止まってしまったら…」運転調整でお客さまの工場へ行くと、そんなことを考えて怖くなることもありますが、これは技術者として当然のこと。不安を消し去るのではなく、停止のリスクを低減する設計技術、止まってしまったときに迅速に復旧できる技術を磨き続けていくことがスケールの大きなプロジェクトを担う当社のエンジニアの使命だと思っています。

積極的で明確な意思表示が
思い描いたキャリアにつながる。

入社5年目を迎えた今、学生の皆さんに「アイダエンジニアリングの良さは?」と聞かれたら「やりたいと思ったことに挑戦できるチャンスがあるところ」と答えます。私の現在の仕事がまさにそうです。幼い頃から人手を使わずにモノを運ぶベルトコンベアが好きで、学生時代は工場自動化シミュレーションゲームに夢中になっていた私にとって、プレス間搬送装置の設計はどうしてもやりたかった仕事。それを叶えることができたのは、システム制御部での研修期間中、他の何よりも力を入れて学んでいたことを分かってくれていたからだと思っています。
今年の春に実現した米国出張もそうです。将来を考え、英語を日常的に使えるようになりたいと思って意思表示をしていたらテキサス州への出張(約3ヵ月間)が決まりました。国内で私自身が設計した搬送装置の運転調整ということでやりがいも大きかったですね。
現地にはアイダの日本人エンジニアが30名ほど常駐していましたので英語漬けとはいきませんでしたが、ずっと気になっていた米国の文化や考え方に触れることができて良い経験ができました。アイダは声をあげれば耳を傾けてくれる会社。もちろん、希望が100%叶うものではありませんが、これから入社する皆さんにも積極的に意思表示をして、思い描いているキャリアや仕事を実現してほしいですね。

ONE DAY SCHEDULE
1日のスケジュール
  • 9:00
    始業

    会社までは自転車で15分。メールに返信して1日の作業を確認する。

  • 10:00
    ミーティング

    電気・電子、機械部門の担当者を含め、進行中の案件の進捗と課題を確認。

  • 11:30
    プログラミング

    PLCを制御するためのラダープログラミングをおこなう。

  • 12:15
    昼食

    1時間休憩。社員食堂でお弁当を食べる。

  • 13:15
    図面作成

    CADで設計図面を作成。

  • 15:00
    打合せ

    新規導入する製品の選定と仕様についてサプライヤーと協議。

  • 16:00
    デスクワーク

    サプライヤーとの打合せ内容に基づき今後の作業手順を検討。

  • 18:00
    終業

    帰宅後はゲームをして過ごすことが多い。

オフの過ごし方

馬が好きなので、週末はよく東京競馬場へ観戦に行きます。気が向いたときは一人旅に出かけることもあります。観光地ヘ行って、その地域の名物料理を食べるのが好きですね。米国テキサス州にあるお客さまの工場へ3ヵ月間出張していたときも、休日は観光地巡りを楽しんでいました。サンアントニオの美しい街並みや、テキサス州会議事堂などが印象に残っています。

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